ビルキルカラ (Birkirkara)

Birkirkara

私がマルタで一番好きになった街、ビルキルカラ をご紹介いたします。

ビルキルカラはどんな街?

生活感があるクリーム色の街並み

ビルキルカラは観光地ではないので用がないと行かない場所です。しかし一度足を踏み入れたらその魅力に心奪われました。名前の語呂も良いし。
昔ながらのクリーム色の街並みという点では VallettaImdina と一緒ですが、なんというかもっと身近な感じがするのです。そして観光客もいなければ、観光客向けの案内や看板、係りの人などはもちろんいない。なので生活がちゃんと見える感じがするのです。

この街は大きいので全てがそんな雰囲気ではないかもしれませんが、少なくとを私が見て回った場所はそんな感じでした。

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お店が見つからない

私が初めてビルキルカラに来たのは vintage shop に行くためでした。そのお店の話はこちらを。どうしても見つけられなかったので諦めてコーヒーを飲もうということになりました。Googleさんが少し歩いたところにあると教えてくれたのでそこへ行くことに。道中の街並みが本当に素敵で、路地という路地に感嘆の声をあげていました。なんともお花が似合う通りなんです。
歩いていると突然道が開け、建物の前に整った木が二本。よくよく見たら学校でした。そしてその先の角に私たちが目指しているカフェがありました。

ビルキルカラ Birkirkara7

Poco Poco

CuteなChineseのCafe

外のテーブルに人が座っていて、お店に入ろうとしたら立ち上がってニコニコHello と言われました。お店の人(アジア系の女性)でした。どこから来たの?と聞かれたので、私は日本、友達はブラジル(彼女は日系3世)だよ、と言うと私中国、日本とは仲悪いよねーとご冗談を。政治的にはそうかもだけど個人同士は違うよ!とすかさず言ったらそだねーって笑ってた。


店内はこじんまりとしているけど絶妙な雰囲気。私たちはコーヒーしか頼まなかったけど、中華や韓国料理のメニューなんかもありました。黒板に味のある可愛い絵が描いてあったのであなたが描いたの?と聞くと、違うよ夫が書いたんだーと。そしたら奥から旦那さん(多分マルタ人)が偶然出て来た。なんとも穏やかで優しい笑顔。良いバランスのご夫婦。
ちっちゃくてニコニコななんとも人懐っこい中国人看板娘のいる素敵なカフェでした。

そしてここで落ち着いて調べたらお店ちゃんとありました。なのでカフェを出て向かうことに。

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美容室&古着屋

いろんな意味で長丁場

たどり着いたのはThrift by Alternative。洋服を買いに行ったのに、美容院の予約をして帰って来た私。もちろん洋服も買いましたけども。
詳細はDMでやり取りだったんすが、カットとカラー別日でもいいかと聞かれたのでOKしました。珍しいなあと思っていたら理由がわかりました。カットも結構かかったけど、カラーに9時間かかったんです!持久戦、彼も私もコーヒー2杯で頑張った。また海外の美容院システム知らないし、日本でいつも行ってるところは出てこないので、コーヒーが出て来たことにびっくりしました。日本的なサービスな気がしてたので。さらに遠慮しなくていいよと言われたけど二杯目は断わりました。しかし思いの外(予想外過ぎる)に長丁場だったので、もう一度聞かれた時にお言葉に甘えていただきました。

彼曰く、じわじわ色を抜いてゆっくりと色を入れるから時間がかかるのだと。だからなのか痛みは全くありませんでした。思ったより色抜けてないけど大丈夫かな、と不安になりましたがとても綺麗に色が入っていて感激しました。元々海外で美容院に行くつもりはなかったし、正直期待はしていませんでした。事実、これはマルタ流カットなんだろう、と自分を納得させようとしてたとこあったし。ごめん。


ありがとうアレクシス。素晴らしい仕上がりだった。お疲れ様。

感度の高いおしゃれな美容室

マルタでどこへ行っても懐メロしか流れてなかったのに、ここでは主にaltanative rockがかかっていました。選曲がどれもとても良く、一度これ誰?って聞いたけど知らないバンドだったので覚えられなかった。。。そしてカラーの前は突然 Mission Impossible に変更。 そりゃそうですよね、気合入れなきゃやりきれないわ。

店の雰囲気はというと、全体的に町の美容室感(ヘアサロンではなく)はあるんだけど、細かいところに彼のセンスを感じました。置いてある本は雑誌ではなくフリーダやロバートフランクなどの作品集。飾ってあるアートも素敵だったな。それからひときわ目立つ猫の仮面をつけた女性の壁画が可愛かった。結局壁画の女性と同じ髪の色になりました。左下の猫は彼の飼い猫らしい。

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入って正面にこの絵が描いてあります
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同じオレンジ頭

彼との話の最中、日本のタトゥーは cool だよね、と写真をいくつか見せてくれました。がっつり和彫と何枚かは中国人で、やはりアジアの解像度が、、、と思ってしまいました。しかし彼は日本の首相の名前もしていたし、侍についても詳しそうだったし、音楽が好きなだけあって坂本龍一が最近亡くなったことも知っていた。終わり際の話題は北朝鮮についてだったし。
きっといろんなことに興味を持っている彼だからこそだと思うが、マルタは狭くて嫌なんだ、と言っていました。

1877Cafe

これぞ使い勝手の良いCafe

カット当日、常々なんでも経験したいと言っていた友達がついてきました。少し早くついたのでバス停近くのカフェへ。この辺りは、少し開けた場所に教会があり、それを商店やらカフェやバーがぐるっと囲んでいます。
ちなみに、思ったより待ち時間が長かったので友達が周辺を調べ、その教会はマルタで一番大きいわけではないけれど、マルタで一番大きな鐘を持っている、と教えてくれました。

ビルキルカラ Birkirkara8
この日は残念ながら中には入れなかった

その一角に 1877Cafe があります。入り口が大きく入りやすい雰囲気。椅子がカラフルなパッチワークで覆われていて可愛い。おしゃれすぎない感じも良い。
地元の人たちなんだろうな、というお客さんで席は結構埋まっていて、皆さんおしゃべりとコーヒーを楽しんでいました。

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左奥に教会
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シンプルだけど可愛い店内
念願のarancinni

私はグルテンの大量摂取ができません。ここには残念ながらグルテンフリーのケーキなどはありませんでした。しかーし! arancini がありました!ライスコロッケです。周りの衣はもちろん小麦ですが、中はご飯なので食べられます。小腹が空いた時に食べるにはかなりのボリュームですが、選択肢があるだけで嬉しい。

友達はミニフルーツタルトをオーダー。ここにはミニケーキがいくつか置いてあって、ケーキ一個食べるほどじゃないけど甘いのちょと食べたい時ってあるじゃないですか。(え?ないですか?)そんな時はクッキーとか食べるけど、しっかり作られたケーキをちょこっと食べられるってかなり嬉しい選択肢だと思うのです。(え?違います?)しかも美味しいし。

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ここのはピラミッド型ではなく丸かった
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一口でいけないかなーくらいの大きさのタルト

Poco Poco に行く選択肢もあったけど、カット終了後にも私たちはもう一度ここを訪れたのでした。居心地が良かったのももう一度訪れた理由の一つですが、友達が歩くのが好きではないというのが大部分を占めていたのではないでしょうか。勝手についてきたのに!元よりコーヒーも美味しかったしね。
Googleの評価が低いのは気になるけど、ふらっと立ち寄れる感満載のこのcafeをお勧めします。

夜のビルキルカラ

お伝えした通り、カラーに9時間もかかったため、店を出たのは9時半を過ぎていました。
終わったらまたあのカフェ行こ、と思っていたのに。夕方のビルキルカラ散歩しようと思ってたのに。疲れ過ぎてそのまま帰ることにしましたが、タクシー呼ぶのに開けた教会まで歩くことに。って言っても5分もかからないけど。
短い時間でしたが、夜のビルキルカラもやはりとても素敵でした。怖い感じもしないし。そしてカフェの代わりに何軒かのバーが開いていて、教会周りも昼とは違った雰囲気でした。

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ヨーロッパにいるなぁと感じた街角
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こんなに暗くても怖くない
ビルキルカラ Birkirkara night3
荘厳さが増す夜の教会

生徒同士よくする質問ですが、どこが一番良かった?
ビルキルカラと答える生徒はどれだけいるのでしょう。きっとほとんどの生徒が名前も聞かずに去っていく場所だと思います。
しかしここを知ることができた自分はなんてラッキーなんでしょうか。無論ここを知っていても一番と答える人は少ないでしょうけど。

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